楽Cafe弁当に参加しました!
認知症は、高齢者の方だけの病気だと思っていませんか?
実際には、年を重ねる程にリスクは高まりますが、若い年代で発症することもあります。
65歳未満の若い世代で発症した認知症を「若年性認知症」と呼びます。
厚生労働省が平成18年度から平成20年度に実施した調査によると、若年性認知症の方は全国で
3.78万人と推計されています。「発見が遅れる傾向がある」「経済的打撃が大きい」
「身体機能は保たれている」「専門のサービスや支援が少ない」などの特徴があります。
「楽Cafe」は、東大阪市で若年性認知症の当事者の方とそのご家族を支援するために、
定期開催されている市の企画です。今回は、当事者の方の社会参加を目的に、
東大阪市役所でお弁当の受注・配達を行い、そこに私たち地域包括の職員もサポートを行うため参加しました。
事前に多くの準備を重ねて迎えた当日、最初は皆さん緊張されており強張った表情の方もおられましたが、
次第に作業に夢中になり、真剣な表情へ…。
☚啓発のチラシと美味しいドリップコーヒーを入れています
お弁当を注文した市役所の皆さんも優しく対応してくださり、当事者の方は笑顔で
「緊張したけれど、やりきれました」と笑顔で話され、私たちも嬉しくなりました。
東大阪市での若年性認知症の患者さんは厚生労働省の推計で約140人とされていますが、
その実情把握は極めて困難です。「認知症」そのものについては、世間でも知られるようになってきましたが、
あまり知られていない「若年性認知症」について、より多くの方の理解が必要だと感じています。
野田市長もお話しされた通り、このような取り組みを継続し、認知症の方でも安全に
生活しやすい地域づくりを目指していきたいと思います。
当日の取り組みが産経新聞に取り上げられています。ぜひご覧ください。